NPO法人 多摩草むらの会

多摩草むらの会では、心の病を持つ精神障がい者が安心して自立した生活ができるよう、就労支援、自立生活支援、相談支援など、様々な形で支援事業を展開しています。

理念

力の弱い野兎が遠くのニンジン畑まで出かけて行ってニンジンを手に入れるためには、途中で出会う外敵から身を隠せる”草むら”が必要なのです。

もし”草むら”があれば、うさぎは自分の巣穴と”草むら”の間を行ったり来たりしながら、その”草むら”が安心できる場になれるようにします。

一旦”草むら”が安心できる場となれば、今度はその”草むら”を拠点にして、更に広い世界を探索できるようになるのです。

このような”草むら”が出来れば、遠くのニンジン畑へも行けるようになるのです。

上記文は、精神科医中井久夫先生のものであり、また当会が平成10年度に発足して以来、理念としているものです。

「はたらく」とは「夢を追うこと」と思い、福祉の枠を超え、障がいがあっても依存するだけでなく誰かの役に立ちたいと願う訓練生とともに、楽しく夢を追い続けられる法人を目指しています。

季刊・草むら通信2025年春号 巻頭言より 美しく輝く季節

賑やかな鳥達のさえずりで目を覚まし、透明な朝の空気を胸一杯吸い込む時に感じる萌え出ずる命の香り、窓の外は柔らかな緑でいっぱいです。皆様お久しぶりです、お元気でいらしたでしょうか、いよいよ新年度を迎えました。夢畑での内覧会、開所式、総会等、春から初夏にかけては行事が目白押しです。時の流れはSDGsからウエルビーイングへと言われる中、この何年かは新型コロナの流行、ウクライナ侵攻、民主主義も危ぶまれる世界情勢、そして自然災害である地震や津波等で家族や家を失ったり、心身が不安定な状態に追い込まれた方々がめだつようになってきました。こんな時こそ、草むらの理念をしっかり理解して、メンバーさん達が不安定にならないよう、常に異なる立場に置かれた誰かを思い、声を聞き、一人一人のストーリーを知る事で本当にその人の身になる事が出来ると思います。常に心のアンテナを立てていたいものですね。 花冷えの頃は体調を崩しやすい季節でも有ります。健康に気を配りながら、美しく輝く季節をお楽しみください。 代表理事 風間 美代子

季刊・草むら通信2025年春号表紙

第三者評価受審結果

なお第三者評価そのものについては、評価結果公表元の 福ナビウェブサイト内に 解説のページが用意されておりますのでご参照ください。