草むら通信(2021年1月)ウェブ版

目次

巻頭言
初空を見上げて 代表理事 風間美代子
寄稿 医療のおはなし
薬を飲むということ 北野調剤薬局桜ヶ丘店 薬剤師 齋藤 伸介
トピックス
第4回定期理事会開催しました
瑞穂農芸高校農福連携プロジェクト進捗
ソーシャルファームセミナーで風間代表が講演
理事紹介
風間美代子

初空を見上げて

瑞祥新春

やわらかな初日の光を仰ぎ皆様には穏やかな良い歳を迎えられたこととお喜び申し上げます。旧年中は通常の年以上に皆様にご心配おかけしましたこと、心よりお詫び致します。と同時に多大なるご支援を賜りましたこと、誠に有り難く、深く感謝申し上げます。お陰様を持ちまして草むらも無事に新年を迎えさせていただくことができました。

昨年来のコロナ禍はまさに答えのない問題であり、個人個人の生き様が試される時だと思います。そして、我が身に置き換えれば、本当に多様性を心から受け入れることができるのか、自身の心に問いただした時、何とも自信のない不甲斐ない自分が見えてきます。

すべての人が心穏やかな明日を望めるように、多様な方達が多様な生き方を心から楽しめるように、そして互いが心から認められるように、本当のダイバーシティを目指してまいります。そのために、今年も力強く牛歩のごとくゆっくり一歩づつしっかり大地を踏み締めて、草むらがメンバーさん達のなかで、また地域の中でも「灯」となれるよう一層努力していく所存です。どうぞ本年も変わらずのご支援心からお願い申し上げます。

皆様に取りましても幸多き年でありますようお祈り申し上げます。最後に今は亡き花田春兆先生が草むらの為に作ってくださった心強いエールで締めくくりたいと思います。

草むらは枯れること事無し年を継ぐ

代表理事 風間美代子

寄稿 医療のおはなし 薬を飲むということ

人は昔から病気になった時には薬を飲んで治そうとします。痛みや熱がある時には解熱鎮痛剤、血圧が高い時には降圧剤、精神の病気には安定剤など、その数は3000種類以上あります。これを読まれている皆さんの中にも日頃薬を飲んでいる方は多くいらっしゃるのではないかと思います。「今のこのつらい状態をすぐなくしてくれる薬があれば…」誰もがそう思いますが、残念ながらそういう薬は今現在はありません。しかし、少しでも日々穏やかに暮らせるように症状を和らげることはできます。薬は病気と闘うための道具の一つであり、正しく使うことでよりよい効果を得ることができます。薬剤師はそのお手伝いをするのが仕事です。QOL(Quality Of Life=生活の質)という言葉がありますが、薬を飲むことでQOLを良くし暮らしやすくすることができるかもしれません。まずは日頃自分がどんな薬を飲んでいるのかあらためて見直して、疑問に思うことがあれば遠慮なく医師や薬剤師に聞いてみてください。

北野調剤薬局桜ヶ丘店 薬剤師 齋藤 伸介

トピックス

第4回定期理事会開催しました

11月28日(土)グリーンビレッジ多目的室にて、令和2年度第4回目の定期理事会を開催しました。コロナ禍のなか、遠方にお住いの理事の方にはリモートでご参加いただきました。

会議では、上期の成果とコロナ環境下での事業状況並びにアクションプランの進捗、下期に向けた活動方針等の報告を行い、内容についてご審議いただきました。議事では、皆様から重要なご助言を頂きました。

コロナ禍は依然収まる気配がなく、事業売り上げや、利用者の通所に大きな影響がありますが、様々な取り組みにより、明るい見通しであることを確認いたしました。

リアルとリモートのハイブリッドで開催しました

瑞穂農芸高校農福連携プロジェクト進捗

2年目となった、瑞穂農芸高校生の農福連携の知名度向上を目標としたプロジェクト【農福連携のさらなる認知度向上をめざして】の活動計画のポスターが完成しました。「農福連携」の基本の紹介と今回の取り組みについて紹介されています。多摩草むらの会では今回は、豚肉(中ヨークシャー種)と鶏卵を用いたメニュー開発に取り組みます。

中ヨークシャー種は、明治に日本に入ってきた品種。昭和30年代には日本の養豚全体の80%占めていましたが、繁殖能力が低く発育が遅いため徐々に飼育頭数が減少し、現在は全体の0,1%程しか飼育されていない希少価値のある豚肉です。肉質は一般の豚肉に比べて筋繊維が細かいためとても柔らかく、赤身は濃厚な味をしていて質の良いさっぱりとした脂肪分が多いのが特徴です。プロジェクト内容の進捗は随時お知らせします。

ソーシャルファームセミナーで風間代表が講演

東京都のソーシャルファーム支援事業の一環の講演会「新しい社会的企業のカタチをつくる~ソーシャルファームin TOKYO~」(ホテルエミシア東京立川)において、社会的企業の運営や就労困難者を雇用する企業等の実務を担う者として、風間代表の講演が行われました。

講演では、これから必要となる社会的企業とは何か?という視点から、事業を始めたきっかけ、その経営方法までを紹介。また、就労困難者と共に働く事で、互いの力を引き出し、従業員の活躍の場を広げ、企業の力をアップさせる方法を具体的な事例として紹介しました。

理事紹介

草むら通信アンケート結果から、組織運営を担う皆様の紹介を行います。まず初めに、認定NPO法人多摩草むらの会代表理事であり社会福祉法人草むら理事長を務める、風間美代子のご紹介です。

風間 美代子(理事・監事年数:NPO法人16年、社福2年)

理事としての経験の中で良かったことは?
草むら全体の事を把握でき、他の理事の方々とコミュニケーションが取れたことです。
これから草むらでやりたいことは?
メンバーさんや理事さんと一緒に草むらフェスタを復活させたいです。
好きなことは?
山・海・草原・星空 自然が好きです。親ヘビは除いて動物はみんな友達だと思っています。

【 読者へのメッセージ 】

草むらの中でお一人お一人が心から休めて、エネルギーをためられ、次へのステップが出来るよう願っています。居心地が良くてずっといて下さってももちろんOK!!

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