草むら通信(2021年3月)ウェブ版

目次

巻頭言
春雨に願いを込めて 代表理事 風間美代子
寄稿 医療のおはなし
一人ひとりに寄り添う支援を 一般社団法人メンタルさぽーと協会 代表理事 金澤 栄二
トピックス
中高生によるチャリティームービープロジェクト完了
ご寄付の報告
理事紹介
新倉 隆

春雨に願いを込めて

早春の光の中で感じる春の気配に、何とは無しに心が柔らかくほどけるのを感じる頃となりました。床の間のお雛様も何となく微笑んでいらっしゃるように感じます。毎年この時期になると、静かに細やかに降り続く春雨に何となくホッとさせられ、何時迄も見つめている自分がいます。春雨は、萌えでた木の芽達を濡らし、新しい命を育む手伝いをする優しい雨だからでしょうか。今年の冬はコロナ禍があったからなのか、とても長かったような気がします。皆様は如何でしょうか。無事にお変わりなくお過ごしでしょうか。

最近、若い方と言わず色々な年代の方々に接していて、共通の思いを抱く事があります。それは何となく個性がなくなったな、生きいきした方にお目にかかる事が少なくなったなという事です。自分から積極的にやるべき事を発見し、考え、常に指示待ちをするではなく自ら動ける人。何か困難に遭遇した時に、自身の考えを自身の言葉でしっかり確実に相手に伝える事ができるのは、日々自分で考え行動するという習慣が出来ているからだと思います。

表面的な言葉は人の心を動かしません。言いにくいけれど言わなければならない時こそ勇気を持って言える人。はじめはドキドキおどおどするかも知れません。でも自分が信じて確信をもって言う言葉は人を動かします。それでも駄目な時は時の流れを信じて待つ事だと思います。他人の意見や世の中の常識に流されるのでは無く、疑問があればきちんと意見が言える、そんな人がもっと増えていく事が世の中を良い方に変えていくのではないでしょうか。ソーシャルインクルージョン、ダイバーシティそしてSDGsの社会を是非目指したいものです。

空を見上げれば桜の蕾も膨らんできました。桜の花芽は前年の夏に作られ、冬の寒さの中で目覚めて花を咲かすそうです。桜吹雪を夢見て三寒四温くれぐれもご自愛ください。

代表理事 風間美代子

寄稿 医療のおはなし 一人ひとりに寄り添う支援を

この度、多摩草むらの会広報誌に掲載する機会を頂き、ありがとうございます。いつも楽しみに拝読しております。今から20年程前、多摩市内で精神科訪問看護に従事していた頃、草むらの会さんとの仕事付き合いが始まったと記憶しています。当時、若輩者だった自分がご迷惑をお掛けしたのではないかと赤面する思いです。私たちメンタルさぽーと協会は、今年で10周年を迎えることが出来ました。東日本大震災が発生した年、日本中が混沌とした中でのスタートでした。

現在、訪問看護ステーション、グループホーム、就労継続支援B型、生活訓練、計画相談等、障がい者や高齢者の方々への地域支援を行っています。私たち事業所をご利用してくださる一人ひとりの個性や価値観、人生の歩みを尊重し、いろいろな幸せの形に寄り添える専門性のある支援を行うことを大切にしています。事業詳細はHPをご覧ください。
https://mensapo.or.jp

今、10年前の震災当時と同じように、コロナ禍で多くの人が不安と混乱の日々を過ごしています。人との絆を大切に、前を向くことで乗り越えてきたように、コロナ禍も必ず乗り越えていくことができると信じています。当法人職員一同、今後も全力で皆様の地域生活を応援していきます。

一般社団法人メンタルさぽーと協会 代表理事 金澤 栄二

トピックス

中高生によるチャリティームービープロジェクト完了

中高生がコロナ禍で奮闘するNPOの動画を制作し、寄付を集め応援する、同プロジェクトは、1月18日に無事完了しました。1月23日、リモートによる寄付金の贈呈式が行われました。

今回、草むらの会の活動に対しては、5つのグループから紹介動画が発表され、121名の方々から総額353,000円のご寄付を頂きました。お寄せいただいたご厚意は、事業発展に活用させていただきます。

ご支援を頂いた皆様、動画を作成された中高生の皆様、そしてこの企画を主催し運営された公益社団法人日本フィランソロピー協会の皆様、サポートに当たられた学生の皆様、企業の皆様、誠にありがとうございました。今後とも、どうか末永いお力添えを頂きますよう宜しくお願い申し上げます。

ご寄付の報告

令和2年1月から令和2年12月末までに個人60名、匿名5名、法人1社から、総額2,288,000円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございました。

(五十音順 敬称略)

【個人】
伊藤 務、稲岡 喜一、岩永 弘正、生沼 牧子、大澤 和子、荻野 京、長田 成子、落合 温子、小野田 厚、風間 美代子、菊池 日出子、 窪田 喜江子、久保田 敬子、車 花子、小林 正生、小森 昭子、小森 正彦、近藤 恵美、齋藤 郷士、坂田 静子、佐々木 浩美、佐藤 洋子、鈴木 克己、 鈴木 建一郎、角田 俊男、髙柴 国江、髙橋 康男、丹澤 和美、塚田 和弘、津田 博紀、豊嶋 君代、内藤 和子、中川 英子、永澤 孝夫、中澤 達彦、中村 敬、新倉 隆、錦織 睦子、根間 あさ子、野城 浩二、濱川 ゆり子、浜島 昌平、樋山 信孝、兵頭 洋子、平野 良治、藤井 泰雄、藤田 修作、 古屋 弥生、松田 隆行、松田 南都子、水野 晴之、南髙 純一、村上 秀平、室井 典子、森田 和美、山岡 義典、山田 多佳子、若林 裕子
【法人】
一般社団法人メンタルさぽーと協会

クラウドファンディング経由のご寄付 (令和2年11月から令和3年1月末までの成果)

48名様より総額797,500円のご寄付が登録されました。

中高生によるチャリティームービープロジェクト経由でのご寄付

ご紹介した通り、5つの紹介動画が発表され、公開から1月18日までの合計となりますが、121名様より総額353,000円のご寄付を頂きました。

引き続き、ご支援の程よろしくお願い申しあげます。

理事紹介

新倉 隆(理事年数:NPO法人多摩草むらの会理事5年)

理事としての経験の中で良かったことは?
多く方々との出会いと、草むらの多様な事業にかかわれたこと。
これから草むらでやりたいことは?
将来も継続できる基盤・組織・環境を構築すること。同時に人材育成。農業の多様な価値・可能性を伸ばしていきたい。
好きなことは?
登山です。日本100名山に挑戦中です。同時に自然観察が好きです。スポーツ観戦(勝ち負けでなくアスリートのプレーや人間性、そして指導者・監督を中心にウォッチしています)。食道楽(コロナ禍状況により自粛中)。

【 読者へのメッセージ 】

利用者の方々が楽しく、魅力的な場になるよう取り組んでいきます。また、地域社会から支持されるものにしていきたいです。今後ともよろしくお願いします。

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