草むら通信(2021年5月)ウェブ版

目次

巻頭言
コロナ禍での気づき 代表理事 風間美代子
寄稿 医療のおはなし
駒木野病院のリカバリー総合応援部ってどんなところ? 駒木野病院 リカバリー総合応援部 部長 山口 多希代
トピックス
総会開催のお知らせ
令和2年度の帝京大学ソーシャルビジネス実習をオンラインで実施
理事紹介
野城 浩二

コロナ禍での気づき

春から夏へと移ろいゆく日々。「さつき」早苗月、田植えの時期ですね。夢畑の田んぼも忙しくなり、日本中に美しい風景が広がる季節となりました。皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか。

五月は本当に爽やかで過ごしやすい季節です。早いところではすでに「海開き」が始まっている頃ですが、今年はどうでしょうか。遠い昔、緑の風に吹かれ、船の上から見た海の底で悠々と泳ぐ色鮮やかな魚達と、青く澄んだ海の色に感動した自分を今でも鮮明に覚えています。

コロナ禍が続く中、「今ここにあるもの、今の状態をそのまま受け入れる訓練」が必要な気がします。辛い感情に打ちのめされそうになっている時、逃げずにもう一人の自分が静かに、嵐の中にいる自分と向き合っていると何故か心が落ち着き広がっていくのを感じる事ができます。こういう訓練を続けるなかでマイナスの連鎖を断ち切る事ができそうです。

たまには大自然の力を借りて自分自身と向き合う事も必要ですね。誰でも悩み事やストレスから逃げることは出来ません。でも、どんな時でも大丈夫な自分になれる方法を知っていればオーケイです。はじめから強い人間はいません。人の心は変わりやすく脆いものです。だからこそ人に対する思いやりの心も持てるのではないでしょうか。

何はともあれ、皆様がコロナ禍に負けないで少しでも楽しい日々を過ごされますよう、そしてこの新緑の季節を心晴れ晴れと過ごされますよう、心より願っております。

代表理事 風間美代子

寄稿 医療のおはなし 駒木野病院のリカバリー総合応援部ってどんなところ?

季刊誌「駒木野」から、名付け親でもある院長の言葉を引用します。

「駒木野病院では、従来から4つのクラスター部門(「サービスステーション駒木野(SSK)」、「アルコール総合医療センター」「こまぎのこどもセンターすこやか」、「高齢者医療センター」)を運営してきました。クラスター部門は病棟の枠を越え、狭い意味での医療に縛られることなく、本人はもとより、ご家族、地域社会、そして駒木野病院他部門に働きかけ、利用者一人一人の回復支援を目的とするものです。令和2年10月1日、より機能的で活力ある活動を実現するためデイケア部門とクラスター部門を統合し、新たに『リカバリー総合応援部』という組織を誕生させました。英語で表記すれば “Division of Total Support for Recovery”です。 “Support”は『支援』とも『応援』とも読めますが、あくまで『リカバリーの主役は利用者』であることを強調したく『応援』という言葉を選びました。(以下省略)」

この部のユニークさは、多職種・多才な人材で構成され、それぞれの部門で専門性や役割を発揮した活動を展開していきますが、部としても柔軟に協力しあい目指す活動を作っていける点にあります。クラスター部門のよさを引き継ぎながら、法人理念である「こころに寄り添い生きる力を支援」や「リカバリー」についてスタッフや利用者始め関係する多くの方々と一緒に考えていくつもりです。私の好きな歌の1つに「一人の手」というのがありますが、この歌のようになったらいいなと思っています。

駒木野病院 リカバリー総合応援部 部長 山口 多希代

トピックス

総会開催のお知らせ

令和2年度の第17回認定NPO法人多摩草むらの会 定時総会を6月17日(木)に開催します。開催に関する詳細は正会員の方には別途お知らせします。

昨年より続いているコロナ禍の中、社会福祉法人草むら、農地所有適格法人株式会社グリーンガーラ、認定NPO法人多摩草むらの会の3法人の連動のもと、様々な困難を乗り越えて、取り組んできた、支援の充実、地域社会との連携強化、収益事業の拡大等の振り返りと、次年度の方向性についてお諮りします。

昨年の総会から

令和2年度の帝京大学ソーシャルビジネス実習をオンラインで実施

同大学のソーシャルビジネスでは、例年、風間代表による学校での講義と夢畑でのフィールドワークを中心に行っていました。しかし、今年度は新学期からコロナ禍のため通常の授業もリモート環境で行われている状況から、担当教官である李先生のご努力により、オンライン実習として意見交換や討議が行われました。そして、その成果発表となる報告書がこの度、本部に届きました。限定された状況の中で、想定以上の成果をあげられたことに強く感動を覚えます。また、多数の学生の皆様が、多摩草むらの会を選んでいただいた事に感謝いたします。今後、機会があれば、是非現地に足を運んでいただければと思います。ありがとうございました。

報告書

理事紹介

野城 浩二(監事年数:NPO法人多摩草むらの会監事1年)

理事としての経験の中で良かったことは?
コロナ禍の参画ですが、皆さんに温かく迎えていただきました。困難な状況にある人たちが、無理なく、穏やかに、自分のペースで楽しく過ごせる為に、少しでもお役に立つ事が有れば幸いです。誰一人とり残されないことを大切にしたいと思います。
好きなことは?
山歩き、海釣り(防波堤)、バイク(60にして中型、70代には大型へ)、バスケ・テニス・サッカー・野球etc、お酒(弱いですが楽しい雰囲気が大好き)、ヘビは苦手でその他は多分何でもOKです。

【 読者へのメッセージ 】

銀行を早期退職し、その後は医療法人社団めぐみ会の本部にてまだまだ現役で働いております。多摩市在住にて見かけたらお気軽にお声かけください。

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