草むら通信(2021年10月)ウェブ版

目次

巻頭言
秋思 代表理事 風間美代子
寄稿 医療のおはなし
平川病院の紹介~精神科での身体リハビリ~ 平川病院リハビリテーション科 濱田賢二
トピックス
助成金のご報告

秋思

曼珠沙華が畑の畔道や林の中等、あちこちで見られる頃となりました。別名彼岸花とも呼ばれますが、根に毒を持っているからでしょうか、縁起が悪いので部屋に飾るものではないと子供の頃から聞かされておりました。そんなことを知ってか知らずか、鮮やかな真紅の花たちは、誰に取られる心配もなく伸び伸びと秋の到来を誇らしげに告げているようです。

今年の秋はやっときてくれたような気がしますが、皆様は如何でしょうか、また今年もコロナ禍で畑での感謝祭や一泊旅行等集まる事が難しい状況が続いています。諦めることが次から次へと起こる中で、何とか平常心を保たなければと思いますが、中々難しい気がします。

諦めるという言葉は、物事を明らかにする意味の「明らむ」を語源としています。つまり「諦める」は、いろんな事を理解し、原因と結果をはっきりさせるという意味なので決してギブアップではなく、前に進む為のリセットを促す言葉だと思います。諦めずに何かを成し遂げることは素晴らしいですが、事情によっては潔く諦める勇気を持つ事も生きていく上においてとても大切なことのようです。

とは言えですね〜お気持ちよーく解ります。私も同様、頭も心も鬱々としておりますが、何とか皆様と一緒になって乗り越えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

朝晩の冷え込みは、紅葉を鮮やかにしてくれますが、私たちに取りましては油断大敵。お風邪などひきませんよう、くれぐれもお気をつけて食欲の秋を楽しんで下さい。

トピックス

平川病院の紹介 ~精神科での身体リハビリ

当院は精神科の病院ですが、積極的に身体リハビリを行っている病院です。今回は当院のリハビリテーション科について少しお話させて頂きたいと思います。

一般的に精神科病院では長期入院の方が多く、長期入院での高齢化やそれに伴う身体機能の低下、転倒骨折など大きな問題となっています。若い方でも精神科疾患をもった方が身体疾患を合併した場合、救急病院や整形外科病院では精神科と身体治療の双方の治療が難しいという理由から満足のいく治療が行われない現状もあります。

そんな中、当院では20年も前から専門スタッフを揃え精神科病院のなかで専門的な身体リハビリを提供しています。当科のスタッフは理学療法士が14名、身体専門の作業療法士が6名、言語聴覚士が1名、助手5名の計25人です。これは規模としても一般的なリハビリ病院に比べ遜色ありません。また全国的にみても精神科の病院でこれだけの規模でリハビリを提供している病院は数件程度です。

疾患としては、若い方では高所からの転落による多部位の骨折や神経麻痺、高齢の方では関節の変形、腰痛、または呼吸器疾患や嚥下など幅広い疾患に対応しています。私たちの目標は精神科の病院でも一般的なリハビリ病院と同等のリハビリを提供していくことです。精神科疾患を既往にもち身体リハビリを必要としている方々に少しでも良い医療を提供できるように今後も取り組んで参りたいと思います。

平川病院リハビリテーション科 濱田賢二

助成金のご報告

社会福祉法人清水基金の助成による、夢畑椎茸ハウスの建て替え並びに空調設置工事が完了しました。これは、昨年度にNPO法人助成事業として「就労継続支援B型事業所夢畑椎茸栽培用ビニールハウスエアコン設置工事」の決定によって工事を開始したものです。 季節要因のリスクを排除し、安定した椎茸の菌床栽培を実現する「温度管理プラス散水のコントロール」ができるビニールハウスの設置により、椎茸の品質維持と安定収穫が行えるようになりました。また、利用者工賃の原資となる売り上げの向上と、作業に参加する利用者の環境の改善にもつながりました。さらに、安定した収穫から法人全体で取り組む6次産業化の収益向上に大きく貢献します。ありがとうございました。

新しいシイタケハウスの外観
シイタケの快適環境を実現
温度と水を一元管理
ハウスの側面には助成元の清水基金様のロゴが

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