草むら通信(2022年06月)ウェブ版

目次

巻頭言

流しに佇んで 代表理事　風間美代子

寄稿　医療のおはなし

診療報酬改定とこれからの精神科医療について（3） 医療法人永寿会 恩方病院 事務長　森本 祐治

トピックス

草むらショップ外販は8年目を迎えました

認定NPO法人多摩草むらの会　理事会を開催

流しに佇んで

空が雨雲に覆(おお)われたこの時期に、ひときわ映える紫陽花(あじさい)の色とりどりの花々、雨上がりの虹。そして、何よりの楽しみは6月の宵(よい)に飛び交う蛍達の儚(はかな)くも妖美(ようび)な光。梅雨の季節ならではの心癒(こころいや)される美しい風景の数々に心が和みます。子どもの頃は大嫌いな雨だったのに…。皆様はこの梅雨の中、いかがお過ごしでしょうか。

最近ふと思うことがあります。目的のない、何気ない会話、いわゆる世間話かもしれませんが、そういうひと時が持ててないな、と。特に、みんなのマスクをしている顔を見ていると、なんとなく拒否されているようで、必要以上の余計な会話はしてはいけないような気持ちになるのは私だけでしょうか。人を優しくするのは、そんな取り留めのない会話からではないのかなと思います。無駄なようでいて無駄ではない、人の心にはそんなひと時が何より大切だと思います。

この歳(とし)になっても、まだまだ世の中にはわからないことだらけです。このところ度重(たびかさ)なる大切な方々との別れがあって、それはとても悲しいことでした。もう、これ以上は耐えられないとも思うこともありましたが、きっとそれはとても哀しいけれど人を強くするような気がします。そして、強くなければ未知なる未来へ夢を追って行くことなどできないのでしょうね。

どんな出来事も無駄にしない！ それは二度と会えなくなってしまった人達からの私達への贈物。これから先歩き続けなければならない私たちに、そんな覚悟をさせてくれた現実との出会いでした。

6月は梅雨(つゆ)寒(ざむ)とも言われる通り、汗ばむような日がある一方で、寒さを感じる日もあろうかと思います。どうぞ健康にはくれぐれもお気をつけ下さいますようお祈りいたします。

代表理事 風間美代子

寄稿 医療のおはなし 診療報酬改定とこれからの精神科医療について（３）

全国の精神科病院の約90％は民間病院です。民間病院は懸命に患者さんの治療にあたる一方、その使命を継続するために健全な経営を行わなくてはなりません。安定した職員の確保には賃上げも必要ですし、最新の医療を提供するためには医療機器の更新も必要です。建物の修繕や備品の購入にも多額のコストはかかります。前号までに述べて来たように、社会の変化に合わせて提供する医療サービスの内容を変えて行くことで健全に報酬を得ることができ、事業の継続が叶うわけです。その観点から申し上げると、厚生労働省が政策的に診療報酬で民間病院の事業内容を誘導するのは悪いことだとは思いません。むしろ、「必要なところに必要な医療を提供する」ことになると思います。

長々と述べてきましたが、総括すると、精神科医療は従来のような隔離的な長期入院の時代から、救急や急性期が中心の医療に変わること。また、行政と医療機関の協同により在宅支援が進み、精神疾患があっても地域での生活が送りやすくなる時代がやってきます。

その実現のためにも、我々医療機関側が漫然と古い体質の医療提供を行うのではなく、自らが汗をかき、新しいものにチャレンジしていく努力が求められています。

ここまでつたない文書をお読みいただきありがとうございました。

医療法人永寿会 恩方病院 事務長　森本 祐治

トピックス

草むらショップ外販は8年目を迎えました

多摩センター駅バスターミナルにある2014年11月にオープンした法務局サービスセンターにて、印紙販売と、店舗前で草むら産品の外販を行っていますが、ついに8年目を迎えました。

場所は、バス降車場のすぐ目のまえにあり、多摩センターにバスで到着された皆様に季節感のある品物を提供しています。ここでは、様々な年齢のお客様のご利用があり、販売担当のメンバーも工夫を凝らしながら接客業務のスキル上達に励んでいます。

店舗では、ぶるー夢のお饅頭やお惣菜、夢畑の野菜、手作りのバックや小物の他、様々な外販で皆様のご好評だった菓子類やカンテン製品も販売しています。

現在は、夢草子外販部門メンバー10名が交代で、平日の10時頃から14時頃まで販売を行っています。

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