草むら通信(2022年11月)ウェブ版

目次

巻頭言
暖かな眼差しで 代表理事 風間美代子
トピックス
法人案内三つ折りリーフレットをリニューアル
法務省東京矯正管区職員の皆さんが草むらの会の事業所を見学

暖かな眼差しで

朝、雨戸を開けて空を見上げた時、瞬時に感じる冷気に思わず身を縮める日々が多くなりました。朝5時といえばあんなに明るかった明け方が真っ暗です。季節が巡るということはいつもの日々のふとした瞬間に新しい季節の訪れに気付くことかもしれませんね。皆様はどんな時に気付かれるのでしょうか。

先月は東京八王子南ロータリークラブ主催の音楽会にご招待頂き、素晴らしく楽しいひと時を3年ぶりに過ごすことが出来ました。みんな思いっきり声を出して歌ったり、プロの方々の演奏に癒されたり、やっぱり音楽はいいですね。そして、みんなが顔を合わせられるということ、最高です! 溝口会長、安部委員長をはじめとしまして、お骨折りくださいましたロータリークラブの皆様には心から御礼申し上げます。

先日、電車に乗っていて大泣きしている赤ちゃんを抱え、困り果てているお母さんに出会いましたが、隣に座ってらっしゃる女の方が何とも言えない暖かな眼差しで赤ちゃんに話しかけて、ものの2〜3分で赤ちゃんが泣き止んで、お母さんも周りの人たちもほっとしたという場面に出くわしました。赤ちゃんは隣の方の優しさにホッとして泣き止んだのかもしれませんね。やはり優しさの基本はまずは相手に注目すること。出来れば、暖かな眼差しで見ていればこそ、ほんとうに必要と思われる場面を逃すことなく手を差し伸べることが出来るのではと思います。

兎に角、良く観ることもせずに自分の思い込みで手を差し出してしまうのは、何処か上から目線で自己満足の支援ではないでしょうか。まずは相手の方をよく観て見守る事から。その過程を経て、初めて相手の立場に立つこともでき、本当の優しさが生まれるのだと思います。コロナ以降、殺伐とした世の中ですが、お一人一人が心がけることにより、少しでも明るい社会を作っていけると思います。

紅葉と枯葉が入り交じり、北風に吹かれ踊っている様に空を舞う様子は、まるで地上での最後のひと時を楽しんでいるかのようです。寒さも少しずつ増してきます。師走に向けて体調など崩しませんよう、温かいものを召し上がって休養をとるようにしてくださいね。皆様の日々の健康、心より祈っております。

代表理事 風間美代子

トピックス

法人案内三つ折りリーフレットをリニューアル

2013年以来使われてきた当法人の案内リーフレットが新しくなりました。これまでの縦型から横型の三つ折りとなり、組織体制や事業所も現状に即した情報が付加されました。そして、イラストも刷新され、草むら紹介動画や漫画版法人案内のキャラクタを制作した塚本茜さん(夢草子)のイラストが表紙を飾っています。

表面(クリックすると拡大します)
裏面(クリックすると拡大します)

法務省東京矯正管区職員の皆さんが草むらの会の事業所を見学

9月21日に法務省東京矯正管区の府中刑務所、および東日本少年矯正医療の職員、計7名の方が、夢畑、夢草子、夢像の3事業所を見学。終了後、風間代表と意見交換をされました

今回、見学に来られた施設と目的は、刑務所・少年院を出所・出院した人たちの立直りを支援する部署であり、特に、高齢者や障害を抱える人の更生のために必要な居場所や仕事を求めて、自治体や民間団体を通じて連携を図っています。その一環として、当法人の事業内容や取組みを知る目的で見学会の運びとなりました。

当法人としても、ソーシャルファーム・ソーシャルインクルージョンの実現に向けた連携を進めるため、積極的に協力をしました。

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