草むら通信(2023年10月)ウェブ版

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巻頭言
花野に癒されて 代表理事 風間美代子
トピックス
オール草むらで納涼祭を開催

花野に癒されて

澄み渡った青空の下、たわわに実った柿が少しずつ色づき始めました。秋の夜長には月が冴え渡り、ついつい雨戸を閉める手を止めて夜空を仰ぎ、月と会話している自分がいます。皆様は如何でしょうか。昔、子供の頃、母からお月さんの中には兎がいてお餅をついているのよと教えて貰った覚えがあります。今でも月を見ると、そんな影が見えるような気がします。もちろん錯覚だと思いますが、春の華やかさとは違って、秋の寂寞の中にもなんとなく温もりを含んだ季節感がそう感じさせるのかもしれません。

精神科医として臨床の現場でも多くの実績を残された故・中井久夫先生について、同じく精神科医の斉藤環先生が評された「途方も無い義と歓待の精神」。中井先生は、常に立場の弱い少数派のそばに立ち、患者の自宅に度々訪問し、不安を訴える患者の傍で一夜を明かし、どんな患者さん達も歓待し、その出会いに喜びを感じた人でもありました。

精神科医療の問題については、滝山病院事件だけでなく他でも、患者さん達を一部屋に集め、簡易トイレをおいて鍵をかけて自由に出入り出来ないようにしていた事案が報告されるなど、あまりに悲惨な現実になんとかしなければと思いは廻るばかりです。相変わらず自殺者が年間2万人を超える現実の中、今の精神医療を考える時、何とか中井先生のような方が少しでも増えることを祈らずにはおれません。

10月は味覚が最高の季節ですが、気温の低下、季節の変わり目等の影響で疲れが取れなかったりだるかったり、何となく気が晴れない頃でもあります。どうぞ充分な睡眠と旬の食材のパワーで、大いに免疫力をつけて健やかに、少しでも楽しい日々をお過ごしになりますようお祈り致します。

代表理事 風間美代子

トピックス

オール草むらで納涼祭を開催

今回の納涼祭は夏祭りをイメージし、各事業所は縁日風に見立てて飲食屋台はもちろん、くじ引き、輪投げ、迷路、間違い探し等々、工夫を凝らした出店をしました。ステージ上では、草むら音楽隊のコーラス、夢来のバンドによる演奏がありました。

コロナも明けて昨年からイベントを再開していますが、今回の納涼祭へは90名以上のメンバーが参加し、盛大に盛り上がりました。

納涼祭の様子 納涼祭の様子 納涼祭の様子

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