草むら通信(2023年11月)ウェブ版

目次

巻頭言
秋惜しむ 代表理事 風間美代子
トピックス
多摩草むらの会 令和5年度第2回理事会を開催
布や夢うさぎで夢草子の作品も販売
いち花で初めてのお月見
秋の研修旅行は海と空?

秋惜しむ

枯葉舞う中で微かに音を立て転がるどんぐりの実。大地に根付き、確かな命を育み、次の世代へ向け継なぐ命がいとおしい晩秋です。皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。

この所、法人内でメンバーさんとの行き違いによるトラブルが多いように思います。忙しさの中で、心落ち着かぬまま向き合っていないでしょうか。調子の悪そうなメンバーさんに話しかける時は、吐く息に合わせるくらいのゆっくりペースで相手の表情を見ながら、こちらが真実の言葉で向き合う姿は、きっと相手の方にも通じるはずです。

そうは言っても… 勿論、そう簡単には行かないのはよく分かっています。それでも諦めるわけにはいきません。なお根気よく、決して投げ出さない!

現実に生きて行く上で、私達はどれくらい真実の言葉を聞くことができるのでしょう。昨今、多くの人たちは真実の言葉を聞かずに育っているように思います。いつどんな時でも、その人の本当の望みを引き出して、耳を傾け寄り添い続ける素朴で誠実な姿は、時間がかかるかもしれませんが、変わらない信頼関係を築く上で、とても大切な事だと思います。

メンバーさん一人ひとりが、自分の感情に素直になって自分を丸ごと生きていけるように、彼らが自身のストーリーを描けるような社会。そうなった時に、障害を持っていてもいなくても、老人も子供も、本当にみんなが生きやすい、ノーマライゼーションを超えたトータルインクルージョンの世の中になるような気がします。

冬の気配の中で、樹々は来たる寒さに備え、葉を落とし、無駄なエネルギーを使わないように体制を整えはじめています、私達も少しずつ冬支度を始めましょう。季節の変わり目です。くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

代表理事 風間美代子

トピックス

多摩草むらの会 令和5年度第2回理事会を開催

9月24日、ココリア多摩センターの「さくらの間」において、NPO法人多摩草むらの会の令和5年度第2回理事会を開催しました。理事全員と監事が参加され、審議事項の承認をいただき、報告事項の説明と質疑応答及び意見交換をして終了しました。

理事会の様子

布や夢うさぎで夢草子の作品も販売

多摩センターの中核商業施設「ココリア多摩センター」の5階丸善さんの文房具売り場の奥にある草むらの会の事業所「布や夢うさぎ」。その工房入口では、販売コーナーを設け、同事業所のメンバーが製作した布小物やバッグを一般のお客様に販売し好評を博しています。

今回、商品ラインナップを広げ、より多様性を持たせた売り場とするため、同じ草むらの会で布製品を製作している「夢草子」の作品も販売することになりました。夢草子では、篤志家から寄贈を受けたヨーロッパの高級ファブリック生地などを中心に、布小物にリメイクする活動をしています。

温かみのある機能性にも優れた布や夢うさぎの作品群に、アーティスティックでノーブルな夢草子の作品が加わることで、売り場としてのシナジー効果が期待されます。ココリアにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

いち花で初めてのお月見

グループホームハピネスいち花では、9月29日、施設前庭で入居者とスタッフが一緒にお月見を開催しました。みんなでお団子や落花生を頬張りながら、おしゃべりやトランプゲームをして親睦を深めました。

なお、いち花の入居は残り4室の契約が完了し、今月からは10室全てで入居者の新生活が始まります。

秋の研修旅行は海と空?

恒例の秋の日帰り研修旅行。今年は、しながわ水族館と羽田空港に行きます。しながわ水族館では、トンネル水槽を舞台に魚たちの舞い泳ぐ姿を楽しむことができます。そして、羽田空港では展望デッキから迫力ある飛行機の離着陸の様子を五感で楽しめます。お楽しみのランチは空港でいただく予定です。

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